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どこか壊れている
第1章 存在意義
子供が興味のないおもちゃを一瞥するように、男を見やる。

「ねえ、あなた本当に無様ね。」

そう言うと男のペニスは誇張した。自分を罵倒されることにすら素直に快感を覚えるようになっている。あかりはなんとなく一人になりたいような気持ちになってきた。

「今日は、特別に私の手でいかせてあげる。」
「ありがとうございます。」

ソファから降り、手でしごく。十分焦らされた男のペニスはヌチャヌチャと音を立てる。

あかりの調教でいきやすくなっている男の体は、すぐに絶頂を迎えようとする。

「ねえ、もういくんだ。わかるよ。ねえ、早くいって。」
「はい、わかりました。」

そう言うなり、智はあっけなく射精する。

「ねえ、今日はもう帰って。」

最近では三回は射精しないと満たされないはずのこの男をさっさと追い払う。立って窓に手をかけ外を見る。御堂筋では、自動車がせわしなく誰かを運んでいる。

窓にぼんやり映る自分の姿に気づき、自分に深くため息を吐きかけた。
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