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歌姫〰️激しい愛に囚われて
第2章 歌姫として
「皇帝陛下が、お持ちしております」

「すみません。弟が熱を出してしまった
ので、今日は行けそうにありません」

側近は何も言わずに出て行って少し
経った後、明と名乗る人が来て
薬を飲ませた。これでやっと一安心か
と思いきや、次は皇帝が急いで来たでは
ないか。

「陽、容態は」

「はい、陛下。熱は明日で平常に
戻るということです」

「それは良かった。では、私と共に」

「ですが、陛下・・」

まだ、小さい弟を置いて行くことは
出来ない。しかし、麗の言葉に耳を傾けず
腕を強く掴むと足早に部屋を出た。
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