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上司のはずが…
第4章 囁き
「あの…中村君…私…」

「大丈夫ですよ川原さん。」

「えっ?」

「誰にも言いませんから(笑)」

「本当?…でもなんで中村君…」

「えっ?…あぁ。なんで知ってるかって事ですか?」

「うん…」

「それは…これですよ…」

中村君がA4の封筒を渡してきた…
封筒の中を覗くと…あのカタログが入っていた!

「これ!どうしたの?」

「3日前、川原さんに用事があって、会いに行った時、川原さん外出中で、だから書類をデスクの上に置いて戻ろうと、そしたらデスクの上にそれが…他の社員に見られたらマズいと思って、とっさに持ち帰ったんです。すいませんでした。」

「そうだったの…」

「見るつもりはなかったんですけど、僕も少し興味あったから、つい…」

「で、昨日川原さん宛てに届いた荷物の会社名と、そのカタログの会社名が同じだったから…」

「川原さんも興味あるんですね(笑)」

「いやっ…私は…その…」

「いいじゃないですか(笑)別に悪い物買って、悪い事してるわけじゃないんですから(笑)」

「それは…そうだけど…」

「でも…意外だなぁ〜」

「えっ?なにが?」

「僕、川原さんって仕事一筋で、エッチな事には興味ないと思ってたから…」

「ホッとしたってゆうか…良かったってゆうか…」

「あっ!偉そうな事言って、すいません…」

「いいわよ…別に…」

「とにかく、僕誰にも言いませんから安心して下さい。」

そう言って中村君は席をたった……

私が昨日した事…
おもちゃを使ってオナニーした事…
部下の中村君は知っている…
同じマンションに住んでいるのに…
毎日顔を合わすのに…
恥ずかしい…誰かに言われたら…
どうしよう……

午後からの私は、仕事が手につかなかった……
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