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官能書道/筆おろし
第3章 双鉤
「太筆を下ろすのは、お口じゃしないけど」

 咥えられた。

(先生の口がぼくのを咥えているッ)

 脳天が痺れるような光景だった。

 ペニスに感じる快感と、眼から入る刺激が交じり合って、澄夫の射精感はたちまち昂ぶってゆく。
 お尻の孔をきゅっと締めて、なんとか耐えた。

 美しい書道の師の官能的な唇が丸く開き、猛る牡肉をすっぽりと口中に含めた。

 口の中で、舌がうごめく。
 極限まで膨らんだ亀頭肉に、ねとねとと絡みついてくる。
 そのぬらついた感触は、脳を蕩かす。

 まるで脳みその皺を、舌で直接舐めまわされるような快感だった。

 涼子の小鼻がひくひくと動いている。
 頬がほんのり赤い。

(涼泉先生も昂奮している?)

 そう思った瞬間、澄夫の背筋を甘美な電流が駆け抜けた。

(いけない。先生の口に出すなんて……)

 唇を噛み締めて耐え抜こうとした。

 しかし、はじめての高校生に、そんな耐性などあるはずがない。
 たちまち、射精感は限界点を越える。

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