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第4章 強要されたホームレスとのＳＥＸ。

　その日の夜、８時４０分過ぎ。
　真由はその日、学校が終わるとＨＫＤのレッスンに向かった。みっちりと一通りのレッスンを済ませてから、早退を申し出た。真由はＨＫＤ運営上層部により研修生から正規メンバーへのスピード昇格が既に決定していたので運営から嫌な顔をされた。他のメンバーからもやかっみの混じった中傷。針のむしろ状態の真由に助け舟を出したのは、役員の野寺高志であった。野寺のお陰で時間通り、無事に抜け出す事が出来たのであった。野寺はいつも真由の肩を持った。真由の事を評価しているという事も有ったが、実際の所は、真由を毒牙に掛けようと、虎視眈々と牙を研いでいたのである。根っからの小児性愛者の野寺は、アイドルグループの役員を天職と言って憚らない男であった。役員のポストをフルに生かし、メンバーのトイレ盗撮、着替え盗撮、セクハラマッサージ、メンバーとの枕営業等を行っていた。ＨＫＤの女帝・指乃原と付き合っていたものの、若い娘への執着を断ち切れずにいたのである。野寺の真由への執着は周りにも伝わる。指乃原や周りのメンバー、研修生たちから強い嫉妬、やっかみ、敵愾心を持たれるようになっていくのはこの頃からである。それが最終的な破滅をもたらす事になるのだが、真由はこの頃、まだ知る由もなかった。