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第2章 真由を犯れ　～狙われる研修生～

　そんな時真由から告白されたのが例の事件である。
　真由が浣腸されて排便させられている所を撮影されているビデオがある。綾は腹の中で快哉を叫んだ。なんとしてもそのビデオを手に入れたい。そのビデオを手に入れて誠のみならずクラス中に見せてやるのだ！真由が嫌悪する雄二郎達落ちこぼれグループにも見せてやる。そうすれば誠を含めた皆、真由に対しての幻想を打ち砕かれて幻滅するだろう。いや、それだけでは生ぬるい。学校中、日本中にばら撒いてやる。綾はアイドルグループ乃木坂４６のメンバーがトイレを盗撮され、精神を病み、卒業という名のもとにグループを脱退した事を思い出していた。綾はそれと同じ目に真由を遭わせてやりたかった。真由から誠もＨＫＤも取り上げて破滅させてやる。それこそが綾の夢であり目標であった。その他にやりたい事も夢も無かった。コンプレックスから来る負の感情に囚われていたのであった。しかし綾はそのビデオをネットで見つけることが出来なかった。だが綾は諦めない。真由に対するどす黒い情念でもって探し続けた。ビデオを撮影したからには人に見せる意図があるという事だと思った。ネットで公開される確率は少なからずある筈だ。ビデオが手に入るなら命と引き換えても良い。今日も綾は充血した目で深夜までパソコンを操作する・・・・・・。