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第2章 真由を犯れ　～狙われる研修生～

　真由は鞄を抱きしめながらゆっくりと震える足でトイレの外に歩を進めた。トイレから出てきた真由にすぐに杏里は気付いた。手招きしてこちらに来るよう合図したが、真由はその場に佇んでこちらに来ようとしない。杏里は苦笑いした。真由の家の寝室、トイレから浴室、学校のトイレに至るまで全て盗聴盗撮され、ここ一か月半ほど、私生活は全て丸見えだった。監視によって真由がオナニーに狂っている事も明らかになった。場所を選ばず一日に何度もする。思春期の中学生がオナニーすることは別に珍しい事ではないが、真由は普通と比べて特別回数が多かった。学校のトイレで声を殺して自慰に耽ってるのを見た時は杏里も驚いた。オナニーなどとは無縁に見えるＨＫＤの研修生でもある美少女が、これほどまでに貧欲に性欲を貪るようになるとは思って見なかった。しかし杏里は看護師と共に心療内科医の資格も持っているので何故こういう事になったのか手に取るように分かった。それは普段の真由のオナニーのやり方であった。