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テラピー日報
第1章
ユラユラは極力気にしないようにして時間を稼ぎなら施術していった。
枕を施術台下から取出し、お客様の左肩をポンポンと数回叩き、仰向けになってもらう。
掛けてある布を開け身体の向きを変えた時、彼女は然りとお客様の紙パンツを観察する。
異常ナシ!
アイマスクの代わりにタオルを三つ折りにして目を覆う。
後半戦の始まり。
左腕から、肩と手の甲に掌をあてがい、ゆっくりと腕全体を上下に伸ばして言った。
腕全体のストレッチを終え布を開き両手で手を掴み手首のストレッチに入る。
手を掴んだときに意図的に手を握られたことには目を瞑ろう。
とっとと、手首のストレッチを済ませお客様の手を置きオイル塗布を行う。
始めは両手で。
次はオイル伸ばしのため片手で手を持ちもう片手で行き届かなかった面に伸ばしていく。
だ、か、ら、ニギニギしてくんなよ!
握にぎしながら親指で彼女の手の甲を触さわする小技に少し苛つきながらもオイル塗布を終え、握られていた手を離し、もう片手を小指側に手を添え、手を握られていた左手で標準を定め、親指と人差し指で挟み手前に少し力を入れながら引っ張った。
。。。ツボを刺激したのだが
お客様の反応は殆ど無かった。
寝落ちはしてないだろう、その手が彼女が体重移動してお客様の指先にユニホームが掠る度に、ワシャワシャと蠢くので。
仕方がないので、力を入れるための体重移動を止め、手を握られたまま距離を置き腕の施術を終え、でも腕の最後では腕の付け根の所でフィニッシュのツボ押しで的確にお客様を呻らせ、少しウサを晴らしたのだった。