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依存症性活
第11章 6月1日 部室

さっきまで元気いっぱいだったのに急に不安そうに声が小さくなり、潤んだ瞳で私の顔を覗き込んできた。
これがリクの言う、“犬みたいな奴”か…とリクとの会話を思い出して笑みが溢れる。
「いいよ。ケンゴくんのしたいように、シて?」
ケンゴの両手を胸へと誘導すると、ケンゴの骨張った手指がふにゅ、と胸に沈んだ。
ゴクリ、とケンゴが唾を飲み込む。その様子が何だか愛らしく感じる。
「もしかして、初めて?」
「…バレた?」
「やけに躊躇うから…。初めてが私でいいの?彼女とかは?」
「彼女居ないんだ。でも周りもみんな経験済みなのに置いてかれてるように感じてさ。それに…ユメカちゃんとするの、俺ら男の夢でもあるんだよ?」
「そうなの?」
こんな日替わりで色んな男性と交わる女が夢?なんて自虐ツッコミを脳内で思わずしてしまう。

