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Sugar Box
第5章 黄色い水仙を抱き締めて * 前 *
奇跡を・・・・・・
「なにすんだよっ!!ふざけるのもいい加減にしろっ!!」
「すみません。」
世の中は、そう簡単には・・・いかないのだ。おとぎ話しなら上手くいくのに。
「お前、ホモ・・・なのか?」
「まさか・・・(ええ、あなたが好きです)。」
「やめてくれよ・・・〝気持ち悪い〟。」
「(あぁ・・・そんな風に感じるんですね、本当は。僕は、あなたが初めてなのに。あなたは、僕が初めてじゃないから・・・)」
「なんだよ・・・なんとか、言えよ。」
「そんなに怯えなくっても、男でも女でもそう・・・変わりませんよ。」
胸に手を当ててもう1度キスをする。温もりが欲しい。
「ふざけんなっ!!」
「抱いて、みませんか?
(ごめんなさい・・・あなたを支えたいけど、苦しくて。)」
ためすようなことをしては、イケないと・・・判っている。