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Sugar Box
第5章  黄色い水仙を抱き締めて  * 前 *
 


「おい・・・やめろ。
(なんだ・・・こんな男に俺は・・・・・・ッ)」


「どうですか。」


「いい加減にしろっ。おふざけなら、やめてくれ。」


 いつも余裕の彼の声が上ずっている。それがいい。


「いいじゃないですか。経験の中に〝男が1人〟加わるだけですよ。」


 こんな誘い方は、卑怯だ。でも温もりがないと・・・耐えられない。
 彼は、外で女と寝ているのだ。帰らないときは、女の所に居るのだ。


「じゃあ、その気にさせてあげましょうか。」


 いつもは、こんな挑発的にしないが今回は・・・特別だ。
 彼を感じさせて快楽に落としてみせる。


「(好きです・・・乃さん。)」


「なっ、・・・やめ・・・・・・ッ」


「っ、はあ・・・石鹸の匂いですね。」


 ズボンから牡を解放すると洗い立ての香りがした。


  
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