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Sugar Box
第6章  黄色い水仙を抱き締めて  * 中 *
   


 記憶を失う前の彼の言葉が木霊する。


 》 *


 〝さようなら、乃さん〟そう言ってアイツは、消えた。
 風呂から出て来るのを待ち伏せしていたのに眠気に負けてしまったらしい。部屋には、荷物があるから出掛けただけかと思っていた。
 そうしたらダイニングテーブルに置き手紙と黄色い水仙が飾ってあった。


 “このアパートは、乃さんの名義です。僕は、出て行くのでこのまま住んで下さい。
 残りの荷物は、また後日取りに行きます。そのとき鍵もお返しします。〟


 当たり障りのない内容だ。そして手紙ひとつで終わらせようとするその神経が気にくわない。


「ふざけやがって・・・」


 手紙を握り潰して酒をその日は、煽った。


 記憶喪失でも仕事をしないわけにもいかず有給で休んでいた会社に出社して今後のことを話し合い事務員として当面働く形で折り合いをつけた。


  
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