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Sugar Box
第6章 黄色い水仙を抱き締めて * 中 *
女子たちが騒ぎたくなるのも判る。普通は、居酒屋に連れて行かれると思うもんだ。
まさか隠れ家的バーだとは・・・・・・
「大学の時の後輩がやってる店なんだよ。」
「へぇ~」
課長の女子社員たちからの評価上げは、成功したらしい。今時の中間管理職は、上にも下にも媚びを売らないとイケないのだから大変そうだ。
「いらしゃいませ。」
「5名です。」
「奥のボックスの席にどうぞ。」
「ありがとう。」
「コートをお預かりします。」
「きゃー、イケメン。」
「課長、素敵ですね。」
「(やれやれ。女の子は、好きだねぇ~)」
「お客さまもコートを。」
「あ、あぁ・・・悪い、・・・・・・ねっ!!?」
コートを差し出してようやく顔を上げたことで相手の顔を見た。俺は、どんなアホ面を晒していたのだろうか。