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Sugar Box
第6章 黄色い水仙を抱き締めて * 中 *
「どうせフリーだろう?いいじゃん、〝遊び〟ってことで。」
「ふ、ざけんなっ!!」
ガッシャーン 大きな音が店内に響く。
「お前たちっ、なにしてんだ。」
「店長っ、月瀬が急にキレて。」
「もういい。今日は、帰れ。」
「判りました。」
「(月瀬・・・・・・)」
明らかに同僚が悪い。しかし世渡り上手な相手の勝ちだったのだ。
「課長。今日は、この辺で。」
「どーした、黒峰。」
「お袋が来てるんですよ。」
「そうか。お前を心配してくれてるんだ、帰れ。」
「すみません。また、誘って下さい。
(月瀬、帰ったかな~)」
頭を下げて店を出た。
「はあー・・・大人って汚い。」
「月瀬っ!」
「どうしたんですか。」
「お前が出て行くの見えたから。」
「そうですか。それで?」