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Sugar Box
第7章 黄色い水仙を抱き締めて * 後 *
「っ!!?」
彼の身体を引いて前屈みにさせて口付けた。
「好き・・・乃、さん・・・・・・もう、どこにも行かないで。」
求めていた温もりに2度と離れたくないと思うと涙が勝手に零れ落ちた。
「玲っ!」
「ん゛っ・・・ふっ、はあぁ。」
「ぷはっ!
もう、どこも行かねぇ!行きたくねぇ!俺が帰るのは、玲の居る所だから・・・いつでも、、、待っててくれるよな?」
「・・・遅くなったら、許しませんからね。」
「あぁ、努力する。玲・・・愛してる。」
穏やかな熱い瞳に見つめられて時が止まる。この瞬間に閉じ込めたいし、閉じ込められたい。
「っ・・・」
「玲、返事は・・・・・・?」
“幸福”・・・これが、僕の“幸福”。
「僕も、心から愛してます。」
答えると強く抱き締められた。貪るようなキスを交わして確かめあった。