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Sugar Box
第8章 2人なら、ドコででも・・・
触るとまだ少し熱い。
「着替え・・・・・・」
かなり汗をかいたようだ。
「ん、・・・玲?」
「あ、起こしちゃいましたか。うるさくしてごめんなさい。」
キャリアケースを開けて着替えを取っていると声を掛けられて振り返る。
「いや、・・・つーか何時だよ。」
「10時前ですね。ご飯、食べられますか?」
「10時っ!!?やべぇ、すぐに出ないとっ!!」
「ちょ、ちょっと!なにしてるんですかっ!!」
起き上がってベッドから出て来る彼を止める。
「なんだよ。お前も支度出来てんだろーなっ。」
「ちょっと!まさか、〝旅行に行く〟とか言わないですよね?」
「行くに決まってんだろう!その為に帰って来たんだぞ。」
「熱があるからダメです。」
パジャマを脱いで出掛ける準備を始める彼を止める。