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Sugar Box
第8章 2人なら、ドコででも・・・
━ 暴走後 ━
「ん・・・・・・っ」
目が覚めると部屋の中が薄暗い。視線をずらすとベッドサイドの灯りが点いている。少しだけ怠い身体を起こして時計を見る。
「5時・・・」
かなりの時間気を失ってしまっていたようだ。
「お~い、玲ちゃん。起きてる~」
「黒峰さん・・・」
「おお、ちょうどいいときに起きたな。」
部屋に入るなり灯りを点けてベッドまで彼がやって来た。
「無理させた、悪い。」
「いいえ。僕、嬉しかったです。」
「はあ~・・・」
「なんですか?」
横に腰を下ろすなり深いため息をつかれて不思議に思う。
「だからっ、突然デレるのやめて。本当に、免疫なくってヤラれる・・・」
「なんですか。せっかく素直に言ったのに。もういいです。」
恥ずかしいながらも気持ちを懸命に伝えたつもりだった。