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Sugar Box
第9章  マジックナイト・クリスマス
  


 高校の時は、ケーキを2人で食べただけで終わったクリスマス。今年は、俺も大学生になってアルバイトも頑張ったしアイツに〝イベント楽しい〟って絶対に思わせてやる。

 知らないなら、教えてやればいいんだ。俺が絶対教えてやる。


 》 》


「はあ・・・疲れた。」


 あの電話の日から彼からの連絡は、途絶えた。それは、別にいいのだがなぜかよからぬことばかりが起きる。
 叔父に呼び出しを受けるし。終わっていたはずの課題は、不具合で毎日居残りだし。
 部屋の給湯が壊れるし・・・かなり遠い銭湯まで歩かなきゃイケないし・・・・・・今日、ようやく直った。


「ヤバい!!」


 時計を見ると彼との約束の時間が迫っていた。慌てて荷物を持って部屋を出た。
 毎日が忙しくて約束さえも忘れてしまいそうだった。連絡をもらっても返せていなかっただろうからかえってよかった。


  
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