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Sugar Box
第11章  愛を知らないヒメ初め* 上 *
  


「ご苦労。じゃあ、またな。」


「はい、お気を付けて。」


 金を受け取るとあっさりと叔父は、帰って行った。


「はあ・・・帰ろう。」


 合宿明けに仕事は、疲れる。


「玲くん!」


「?!!」


 声を掛けられて振り返った。名前で呼び人など少ないのだから驚いた。そして振り返った先に立っている人物にさらに驚かされた。


「玲くん・・・」


「月瀬。」


「氷さん、沖兎さん・・・なんで、ここに。」


 さずがにこれは、驚いた。


「ちょっと、話せる?」


「ええ・・・いいですよ。」


 場所が場所なだけにそこでごねるのは、得策ではないと理解した。
 2人の表情が気になりながらも近くのファミレスに入った。


「玲くん・・・なにか、困ってる?」


「そうだな。月瀬、なにか困ってるんじゃないのか。」


  
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