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Sugar Box
第12章  愛を知らないヒメ初め* 中 *
 


「なんだと。」


「初めて、ですよね?」


「そんな訳ないだろう。」


「そう言うことじゃありません。同姓は、初めてって意味です。」


 モテ男が未経験だなど思うものか。そちらが初めてでしょう、と訊いたのだ。


「あ、あぁ・・・」


「ですよね。じゃあ、僕に任せてくれますか?」


「判った。お前に任せる。」


「はい。」


 部屋に向かううちに色々と決めておくのは、時間を無駄にしにない為だ。

 部屋に入るとスイッチが入る。自分を捨てるのが慣れてしまった。彼をベッドに座らせてその前に座る。


「じゃあ、始めますよ。」


 まるで作業だ。これが想いを寄せていると告げた者と告げられた者の態度だろうか。そんなことを冷静に思いながら笑った。


「なにを、笑ってる。」


「いいえ。失礼します。」


 ズボンのファスナーを下ろして奉仕を始める。


  
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