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Sugar Box
第12章 愛を知らないヒメ初め* 中 *
「玲・・・・・・?」
手を握ってくる。
「あなたにきちんと言わなかった僕が悪かったんです。僕は、あなたを〝好きにならない〟。」
「れ、い・・・」
ハッキリと言われるとやっぱり苦しい。
「ごめんなさい。
(僕は、あなたを〝好きになっちゃいけない〟。)」
「・・・そ、うか。」
「さようなら、黒峰さん。」
玲にもっとなにかを言わなければ・・・と思っても〝さようなら〟と言って部屋を出て行く姿になにも言えなかった。
「玲っ・・・・・・」
自分の愚かさが身に染みる。玲を連れ込んで行為に及ぼうとしたのに結局最後の一線を越えられなかった。〝本気〟ではないと・・・思われたのは、言うまでもない。
追いかけることさえ出来ない自分が情けない。
》 》
2人の衝撃的な一夜が明けて数ヶ月。
「黒、最近女遊びが過ぎるんじゃないのか?」