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Sugar Box
第13章 愛を知らないヒメ初め* 下 *
「じゃあ、またね。」
「はい。」
彼がニコニコとして手を振ってファミレスを出て行った。
「旅行・・・・・・って、なにが必要、、、なんだろう?」
初めてのことに初歩的な疑問が沸き上がっても解決のしようがない。
「あ、氷さん・・・」
先ほど帰ったばかりの先輩に電話をしたらすぐに出てくれた。
「あの、訊きたいことが・・・あるんですけど。。。」
一般に疎い自分が頼れるのは、先輩くらいなものだ。
》 》
町内の福引きで1等を当てるとは、思ってもみなかった。しかも家族が手放しに〝旅行に行ってこい〟と言うのも驚いた。そして沖兎に焚き付けられて玲を誘った。
誘ったしOKも貰った。しかしこのあとが大変だ。
玲への気持ちは、離れていて再認識をした。旅行を関係修復を目指す気だ。さてそう決めたのだが・・・どうしたものか。