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Sugar Box
第13章 愛を知らないヒメ初め* 下 *
「玲ちゃん・・・」
「はい。」
「訊いても、いい?」
「なんですか?」
「あのさ・・・本当は、どうだったの。」
こんな場所であの日のことを訊くつもりなんかなかった。しかし訊くことにした。
「なにがでしょうか・・・ハッキリ言って下さい。」
「えっと・・・あのさ。ああ言うのって・・・〝自分の意思〟って違うよね?」
「ああ・・・そのことですか。」
「ごめんね・・・。言いたくないよな。でも、でもさ・・・ハッキリさせたくって。」
本当にこんな所で話すような内容では、ないのだが訊きたくなってしまった。
「いいですよ。でも気分のいい話じゃありませんからね。」
「判った。」
「あのですね・・・僕の両親は、早くに亡くなりました。叔父が面倒を見てくれることになったんですけどイトコたちがみんな女の子で・・・・・・。