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Sugar Box
第13章 愛を知らないヒメ初め* 下 *
叔父は、色々心配したみたいで1人暮らしすることになりました。〝生活費〟って言ったのは、嘘じゃありませんよ。
〝自分の意思〟って言うのも・・・ああ、すみません。そんな辛そうな顔させたくないなのに。」
「ごめん・・・ちゃんと、訊くから。」
「強制でしたけどね。やっぱり最後は、自分で決めたことです。すみません。
生活費は、必要だし。毎日では、ないし。僕は、色々欠如しているから・・・こんなこと言ったらまた黒峰さんを悲しませるけど平気でした。」
「玲・・・・・・ッ」
訊くと決めたのに苦しくなった。
「でも・・・黒峰さんが現れて、なにかが変わった。本当ですよ。」
「玲ちゃん・・・」
「監督と部長以外で初めて近付いて来た人です。不思議です。あなたともめてよく考えました。
初めてのことですから、自分でもこんな感情があるって驚きました。」