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Sugar Box
第13章 愛を知らないヒメ初め* 下 *
玲の表情が変わっていく。
「僕は、あなたが好きです。あんなことがあったので僕の方こそ逢えなくなるって思っていました。それなのに・・・あなたは、本当に優しい人ですね。」
「玲ちゃん・・・・・・っ、、、」
「はい。」
「どうしよう・・・」
「なにが、ですか?」
「めちゃくちゃ抱き締めてキスしたいっ!!」
本当になぜ公共の場なのだろうか。本当にこんな所で話しを訊くんじゃなかった。今すぐ抱き締めてキスをしたい。
「ダメですよ。」
「判ってる・・・っ、判ってるからッ・・・・・・」
「ふふ、そんなに僕が好きですか?」
「っ、なに言ってんだ。好きに決まって・・・・・・ッ」
玲が軽口のように言ったくせに真っ赤になっている。それだけでもう気持ちの確認は、十分だった。
「宿に着くのが楽しみだ。」