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Sugar Box
第13章  愛を知らないヒメ初め* 下 *
  


 手を握って我慢することにした。


 》》*


「あっ、待って・・・・・・」


「なんだよ、あんなに可愛い告白しといて。」


 宿に着くなり抱き締められてキスの嵐に遭う。


「あのっ、もう・・・ですか?」


「当たり前だろう。あんなに煽っておいて。夕食まで時間あるし・・・仲良く致しませんか?」


「っ・・・言ってて恥ずかしく、ないですか。」


 彼の言葉がこそばゆい。しかし嬉しい。


「そう言うこと、言わない。おいで。」


「わっ!!?」


 部屋は、洋室だったのでベッドが2つ。しかしベッドが1つ1つ大きい。2人でもまぁ、余裕がある。
 きちんとした宿になど初めて泊まったが清潔な部屋に気分がいい。ベッドに倒されて覆い被さる彼を見た。


「っ・・・」


「玲ちゃん。なんで顔を背けるかなぁ。」


「いえ、別に・・・・・・」


  
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