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Sugar Box
第2章 チラリズム・シンドローム【前】
ボタンを押して店員まで呼んでくれる。先輩は、いつも優しい。
人間関係が希薄な僕の色濃い関係の深い人だ。
「はぁ~い。お呼びですか、お客さま。」
「あ・・・・・・沖兎〈オキト〉さん。」
「よっ、月瀬。」
やって来たのは、もう1人の先輩。氷さんの彼氏でもある。
「氷に付き合ってくれてありがとな。俺もあと30分したら上がりだから一緒に飯食おうぜ。」
「はい。」
「邪魔しないでくれますか、沖兎さん。」
「うお~い。そんなに月瀬が好きかっ!!」
「当たり前でしょ。こんなに可愛いんだから。」
「ハッキリ言ってくれるな・・・俺の前で。」
「それよりも。オススメして下さい。」
「はいはい。」
「(仲良しだなぁ。)」
家族にも縁遠いので2人を見ているのは、和む。
「・・・・・・くん。・・・れくん。玲くん。」