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Sugar Box
第2章 チラリズム・シンドローム【前】
「っ、はい!」
「大丈夫?」
「はい、すみません・・・」
「オススメ頼んだからね。」
「はい。」
考え事をしているうちに注文が終わって先輩も居なかった。
「それで。学校でなにがあったの?」
「実は、学祭の出し物に出るんです。」
「あぁ・・・そんな時期だよね。うちもそろそろだよ。それで?」
「すごく嫌なんです・・・出し物に出るのが。」
「玲くんは、学祭とか人が集まるの苦手だもんね。それで〝なに〟やらされるの?」
「っ・・・・・・」
いくら好きな信頼する先輩にでも言いたくない。
「そんなに口ごもるようなことするの?」
「は、い・・・・・・本当に当日病欠したいです。」
「あはは、相当だね。玲くんが学校休みたいなんて。」
「はあ・・・・・・」
考えるだけで気分が悪くなる。