この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Sugar Box
第2章 チラリズム・シンドローム【前】
「玲くん。言ってごらん。」
「氷、さん・・・?」
手をギュッと握られて優しい眼差しを向けられてホッとした。
「実は・・・・・・・・・」
僕は、重たい口を開いた。先輩は、〝うんうん〟と訊いていてくれた。
「あぁ、それは・・・災難だね。」
それが話しを訊き終えた先輩の言葉だった。
「黒峰さんは、呼びたくないよね。」
「はい・・・申し訳ないんですけど。」
「そっかそっか。でも俺は、行くよ。いいでしょ?」
「えっ・・・」
先輩にだって見られたくは、ない。
「玲くんの学祭、行ってみたいし。ねっ、俺だけならいいでしょ?」
「うっ・・・(そんな顔、ズルい)。」
可愛いお強請りに流される。
「判り、ました・・・」
「やった(玲くんの女装かぁ~楽しみ)。」
「黒峰さんには、言わないで下さいね。」