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Sugar Box
第2章 チラリズム・シンドローム【前】
「当たり前じゃないですか。玲くん、隣においで。」
先輩は、サラッと彼氏に返して僕を席替えに誘ってくれる。
「「それは、許さん!!」」
乃さんと沖兎さんは、同時に叫んでそれぞれ空いた席に座った。
「ほら、玲くん。あーん。」
正面に座っていても先輩からの甘やかしは、続いていた。
「明志。マジでやめろ。」
「あぁ、泣くな泣くな。(お前がそんなに反応してやるから氷が益々、月瀬を構いまくるんだろうが。オモチャにされてるって気が付け。)」
「なにをニヤついてるんですか、沖兎さん。」
「いいや。仲良しだなぁ~って和んでただけ。」
「そうですか(絶対違う)。」
「美味しいです。」
「あ、本当。よかった。」
あーんとして口に食事を入れてもらったので食事を楽しんでいて周りの話は、ほとんど訊いていなかった。