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Sugar Box
第2章 チラリズム・シンドローム【前】
4人で過ごす時間は、僕にとっては楽しい時間だ。全ては、乃さんと出逢って付き合ったから。
氷さんと沖兎さんとは、乃さんに逢わなければ知り合えなかったし可愛がってはもらえなかった。
「さて、そろそろ帰りましょうか。」
「そうだな。月瀬、気を付けて帰れよ。」
「ごちそうさまでした。氷さん、沖兎さん。」
「ううん。玲くんが1番食べてなかったし大丈夫だよ。またね。」
「はい。」
「黒峰さん。ちゃんと送って下さいね。」
「判ってるって。」
ファミレスを出て解散した。
「玲ちゃん。所で俺に言えない話ってなに?」
「なにか、言いました?」
訊こえていたが訊こえないふりをした。
「玲、訊こえてただろう?」
「すみません。氷さんがくれたクッキー食べてました。」
「おいおい!そんなに氷が好きなのか!!」