この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Sugar Box
第16章 今夜も黒バラを君に。 *前*
「いやいや。そんなわがまま放題の人どうお世話するんですか?」
「大丈夫。嫌いな食べ物も人も居ないし。家に居るときは、ペットかなにかとでも思って!」
「え、〝ペット〟・・・・・・!!?」
にこやかに酷いことをさらりと言われた。
「お願いだよ~玲く~ん。来月からドラマの撮影が入るんだよ~~ブヨブヨのお腹とか見せらんないしぃ~~」
「もう、泣き付かないで下さい。」
キャラ崩壊の末に自分に抱き付いて懇願してくる社長の番に断り切ることが出来なくなった。
「・・・はあぁ~~判りました。」
「ありがとう。ありがとう、玲くんっ!!」
「悪いな、月瀬。氷に送ってもらってくれ。」
「はいはい。」
「じゃあ。出発~~!!」
グイグイと腕を引かれて会社を出た。
》 》
この世界は、おかしい。そう、おかしいんだ。