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Sugar Box
第16章 今夜も黒バラを君に。 *前*
「ああ~~宜しく宜しく。」
「黒峰さんっ!!態度悪いですよ。」
「いいんですよ、気にしないで下さい。僕の仕事は、家事をしておくだけですから。」
「でも・・・・・・」
「本当にいいんですって。」
自分に興味など持ってもらっても困る。
「全く、恥ずかしいですね黒峰さん。」
「お前さ~学習しない奴だよなぁ。」
「なにがです?」
「家政夫なんかみんな俺のことまともに見ないんだって。雑誌や画面通して見た俺に理想と幻想を抱いて勝手に盛り上がって勝手に冷めてくんだ。ウンザリなんだよ。」
「今回の子は、違いますよ。あなたを知らなかったんですから。」
「は?〝俺を知らないっ〟て異国人でも連れて来たのかよ!!」
「なにを馬鹿なこと言ってるんですか。〝本当の自分を見てくれない〟って言ってるクセに知らない人間が居たらご機嫌斜めだなんて。」