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Sugar Box
第2章 チラリズム・シンドローム【前】
「好きですけど・・・友人としてですよ。」
いつまでも拗ねている彼に面と向かってきちんと伝えた。
「あー玲っ(かんわいいなぁ~)!!」
ギュッとされる。いつもなら道の往来だから怒るけど話しを蒸し返されてくなくて受け入れた。
「名残惜しいわ~」
「泊まっていきますか。」
「はっ??」
「なんでもないです。」
「いやいや、流すな。
泊まる。泊まるに決まってんだろ。」
「そですか。では、どうぞ。」
話しを蒸し返されないために致し方ない。まぁ、久しぶりに逢ったし。
「なに?デレなの?」
「やっぱり、泊らないで下さい。」
「ごめん。嘘ですっ!めちゃくちゃっ、誘ってもらって嬉しいですっ!!」
「・・・・・・(なに、必死になってるんだろう。可愛い人。)」
焦って訂正して縋り付くような態度を見せる彼が可愛らしい。