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Sugar Box
第16章 今夜も黒バラを君に。 *前*
「なにがですか?質問を質問で返さないでもらいたいんですケド・・・・・・」
少しふらふらする。
「顔色が悪いぞ。」
「気のせいですよ。ちょっと、とんでもないことを言い出す・・・クライアントだったので。。。」
「送っててやるから。」
「ぜひ、お願いします。社長の幼馴染みさんは・・・夢見がちですね。」
嫌味の一つでも言わないとやり切れない。ふらふらと車の後部座席に転がり込んだ。
「いい加減、ソレ・・・止めたらどうだ。副作用がキツいだろう?」
「はは、楽になるから誰かに〝咬〈カ〉まれろ〟・・・・・・って??
冗談じゃない。あなたたちは、咬む側だから・・・そんな無責任なコトを言えるんですよ。」
熱が上がってきて意識が朦朧としても悪態をつくのを忘れない。
「全く・・・・・・っ。」
そんなため息にも似た声を訊きながら意識を手放した。