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Sugar Box
第16章 今夜も黒バラを君に。 *前*
ハッキリと言われてしまい計画は、頓挫した。
「月瀬に代われ。」
「判った・・・
玲、代われって。」
「はい。」
彼が満面の笑みでスマホを受け取った。そこで自分は、上げられて落とされたのを知った。
「判りました。」
「玲・・・・・・」
「すみません。今日は、もう帰ってくるように社長が言われてますので・・・失礼します。」
「玲・・・・・・」
「また、明日来ますから。」
「玲っ!!」
「なんですか。そんな大声で。。。」
「どうしてだよ。お前は、〝オメガ〟だろう?」
情けないがすがるように言ってしまった。
「ですから、勘違いですって。」
「違う。いままでの感じと違うんだって!」
「それでも僕は、〝オメガ〟じゃありませんしあなたの〝運命の番〟じゃありません。」