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Sugar Box
第17章 今夜も黒バラを君に。 *後*
「はい。」
「きちんと休みの間に問題を解決しろよ。そうしないとこの業界は、移ろいが激しいんだから・・・判るな。」
社長の言いたいことは、よく判っていた。今までのお遊びとは、全く違う。〝運命の番〟は、恐ろしい。
「きちんと解決します。」
「ああ、そうしてくれ。」
「判りました。」
「明志。」
「はい、社長。」
「黒峰の監視は、お前に任せる。面倒だろうがしばらく頼む。」
「判りました。社長命令ならお受けします。」
「じゃあ、〝社長命令〟だ。」
「判りました。」
「明志、よろしく頼む。」
後輩にマネージャーのような仕事までさせてしまうのは、申し訳ないと思っている。
「さぁ、行きますよ。」
「ん?どこ行くんだ?」
「〝原、因〟の!居場所を訊きに沖兎さんの所へ行きますよっ!!」