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Sugar Box
第17章 今夜も黒バラを君に。 *後*
「でも・・・黒は、〝もう1度〟お前に惹かれた。」
「〝惹かれた〟?違いますよ・・・〝本能〟に揺さぶられただけです。〝本人《ボク》〟を求めた訳じゃない・・・」
答えていてもとてつもなく惨めだった。〝運命の番〟と言う括《ククリ》りでしか〝相思相愛〟がまかり通らない。ただの第2性で惹かれたと言うことは、〝本能に負けた〟に過ぎない。尊い〝恋愛感情〟などそこに存在など・・・・・・しない。
「月瀬・・・いい加減認めたらどうだ。それに・・・」
「沖兎さんは、なんでも知っているんですね。」
「誰が手配したと思ってんだ。」
「判っています。彼が悪いんじゃない・・・僕です。1番汚いのは・・・・・・僕です。」
「月瀬・・・アイツに言うぞ?」
「どうぞ、ご勝手に。僕は、彼を受け入れない。」