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Sugar Box
第17章 今夜も黒バラを君に。 *後*
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「おいっ、月瀬っ!!」
話しの途中で電話を一方的に切られてしまった。
「沖兎さん。」
「あ、・・・氷・・・・・・っ」
受話器に怒鳴っていて全く人の気配に気が付かなかった。目の前には、いま1番逢いたくない番が立っていた。
「玲くん、どこですか?」
「ああ・・・えぇっと~~俺もいま連絡ついてさ。」
我ながら苦しい言い訳だ。勘のいい番を誤魔化せるとは、思っていないが出来ることなら気が付かないで欲しい。
「へぇ~それは、よかったです。俺も探してるんですよ。なんせうちの看板が使えないんで。」
「ああ、うん・・・。朝、電話で訊いた・・・」
「そうでしたね。さっさと、居場所を吐いてもらえますか?」
「喜んでっ!!」
「ありがとうございますっ。話しの判る人は、好きですよ~」