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Sugar Box
第17章  今夜も黒バラを君に。 *後*
  


「明志・・・・・・」


「さぁ、言ってフラれて来て下さい。〝残念会〟くらいしてあげますから。」


「ははっ、フラれるの前提かよ。」


「ええ。」


「ありりがとう、明志。」


 ようやくいつもの笑顔でメモを受け取ってくれた。


「じゃあ、行って来るわ。」


「黒。ちょっと、待て。」


「沖兎?」

「沖兎さん?」


「話しがある。」


「なんだよ、そんな顔すんよ。」


 いつにも増して真剣な眼差しを向けられて緊張する。


「月瀬とお前・・・3年前に逢ってる。」


「「は??」」


 それは、突然の告白。


「え、玲くんと黒峰さんさんが?」


「そうだ。お前・・・3日間の記憶をどこに置いて来たと思う?俺は、月瀬を助けたんだ。」


「〝助けた〟って・・・・・・まさか!!」


  
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