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Sugar Box
第17章 今夜も黒バラを君に。 *後*
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『本当に申し訳ない。』
『いえいえ、こちらこそ急に飛び出した訳ですし・・・』
『社長。あとは、俺が。』
『ああ。明志・・・後は、頼んだ。番の彼によく説明してくれ。』
『判りました。』
撮影中のスタントの車と玲は、接触し病院に運ばれていた。
『ところでなんで玲くんがあんな場所に居たんですか?』
『検診の帰りだったんだ。』
『検診って・・・どこか、悪かったんですか?』
『長年番が居ないし、強い抑制剤を服用するから定期的に行かせてるんだよ。』
『なるほど。ちゃんと大切にしてくれてるんですね。』
『あたりまえだろう。
(結局、産まなくってよくなったな・・・)』
『どうか、しました?』
『いいや。』
よかったとは、言えない。
《 《
「どうか、僕を見付けないで・・・」