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Sugar Box
第3章 チラリズム・シンドローム【後】
「そうかよ。で、なんの話しだったんだ。」
「だから、内緒ですよ。」
「もう、いいだろう?気になって仕方ないんですケド。」
「なら、本人に直接訊いたらどうですか?」
「そんなことしたら玲に絶交される。」
「〝絶交〟って・・・ふふ。」
「なんだよ。」
洞察力の高い後輩にからかわれている。それは、よく判っている。
「心配なんだよ。大学と高校じゃもっと接点ないし。」
「あぁ~あとで玲くんのご機嫌をたくさん取らないといけなくなりましたね。」
「そうだな。でも・・・〝知らない〟よりは、いい。で、なんの話しだったんだ?」
「実は、学祭の話しでした。」
「え、俺だけ呼ばれてないんだけど・・・」
「ええ。呼ばなかったことが〝秘密〟の内容なんですよ。」
「学祭なら行きたいのに。」
「でしょうね。だから嫌がったんですよ。」