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Sugar Box
第3章  チラリズム・シンドローム【後】
  


 ━ 学祭当日 ━


「黒峰さん・・・なんですか、その格好。」


「いーだろう?制服デートしたかったんだよ~」


「だからって、着てきますか?」


「いいじゃん。沖兎も誘ってやったんだから。」


「はいはい。じゃあ、行きましょう。」


「よしっ。」


 卒業してから初めて袖を通したかつての制服は、まだまだイケる。まぁ、卒業して1年くらいじゃそうそう変われない。
 可愛い恋人の女装姿が見えれるならいい。

 親友とその恋人で後輩を一緒に連れて来たのは、緩衝材代わりだ。


「3名さまですね。ご案内します。」


 出迎えてくれたのは、可愛い女の子。


「月瀬くん居る?」


「居ますよ。」


「じゃあ、お願いします。」


「はい、お待ち下さい。月瀬く~ん、お友達よ。」


「〝友達〟・・・?間違いじゃ・・・・・・」


  
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