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Sugar Box
第4章 ムーン・トリック
「っ!!?」
顔を上げて驚いた。彼の頭に人間には、ないものがあった。
「黒、峰・・・さん?」
「んー・・・なに?もっと、ギュ~ってか?」
「違います。〝コレ〟、どうしたんですか!!」
頭に付いているミミを触る。ふわふわしている。
「っ、玲?玲ちゃん・・・??くすぐったいんだけど・・・ッ」
「っ、すみません・・・(でも、ふわふわ・・・)。」
ミミのふわふわに惑わされて手が止まらない。
「玲っ!!くすぐったいって!!」
「ごめん、なさっ・・・」
覆い被さられるような体勢になった。
「(猫・・・・・・)」
「玲?なに?」
「鏡、見てきて下さい・・・」
「〝鏡〟?なに、寝ぐせ?」
「いいから、早く。」
「判った・・・。なんだよ~休みだから、玲ちゃんとベッドでイチャイチャタイムなのに~」