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Sugar Box
第4章 ムーン・トリック
「そっか、そっか~この姿気に入ったのか~。」
「っお、お風呂・・・入れて下さい。動けない。」
「はいはい。いーよ。」
なぜかご機嫌な彼に恥ずかしくなって顔を背ける。
「(あれ・・・・・・??)」
ニカッと笑った彼の頭に猫ミミがない。
「そんなに見つめてどーした?」
「・・・ミミ、ない。」
「あ?・・・あぁー、なくなってるなぁ。」
彼がさわさわと頭を触っている。頭にあった猫ミミは、完全に消失している。
「なんで??」
「んー・・・玲ちゃんとラブラブしたから?」
「なっ!・・・馬鹿な、こと言ってないでお風呂、準備して下さいっ」
「はいはい、お姫さま。」
チュッと軽いキスをされてあやされた感が凄く腹が立つ。しかしベッドを1人で動けないので降りていく彼を見送る。
「(でも、なんだったんだろう・・・)」