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Sugar Box
第4章  ムーン・トリック
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 急なケモミミは、いったいなんの仕業だったのか・・・。


「そうだ~昨日ってスーパームーンだったらしいぞ~」


「へっ!!?まさか・・・」


 寂しくって月に願った戯言の所為で1日2人っきりで過ごせたのか。


「まさか。まさか、ね・・・」


「なに、ブツブツ言ってんだ?」


「いいえ、なにも。」


「ほら、準備出来たぞ。おいで。」


 軽々と抱き上げられてバスルームに向かう。


「傷になってないか、見ないとな・・・」


「大丈夫ですよ。」


「いやいや。〝痛い〟ってめちゃくちゃ泣いてただろう。」


「泣いてないし。(確かに、痛かったけど・・・)」


 お姫さま抱っこに恥ずかしくなりながら反論する。


「はいはい。」


 軽く返されてお風呂に入った。


 ━ 翌朝 ━


 不可思議なことが起きた次の日・・・連休には、まだまだ試練が待っていた。


  
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