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Sugar Box
第5章 黄色い水仙を抱き締めて * 前 *
手を握られて不安な気持ちを打ち消す為にも深く頷いた。
彼は、事故に遭っただけ。また、2人の生活が始まる。今度は、もっときちんと愛情を示そうと決めた。
》 》
「あっ、氷さん。おはようございます。昨日“一緒に”って話してたのに遅くなってすみません。」
氷と話してから気分が落ち着いて来て久しぶりにゆっくり眠れたのでにこやかに接することが出来た。
「玲、くん・・・・・・」
「月瀬・・・・・・」
「どう、しました・・・・・・?」
2人の様子が明らかにおかしい。
「まさかっ、黒峰さんの具合・・・悪いんですか!?」
2人の態度に1番に沸き上がる心配ごとは、ソレだった。
「月瀬・・・・・・実はな。」
「はい。」
沖兎さんが話すのは、珍しい。
「黒峰は・・・な。」
「え・・・・・・っ?」