この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
大人女子の恋愛方程式
第9章 彼女の過去と俺の過去
駐車場に向かう手前で立ち止まり電話を続ける私・・・。
『ん・・・(笑)でも・・・ちゃんと話したくて・・・。』
・・・・・・。
あの・・・話???
「あ・・・あ~・・・あの話ならいいっ(笑)・・もう思い出したくないしッ・・・もう終わった事だからッ!!」
そう言うしかない。
今更それを・・・話しても・・・。
でも凛と淳君からしたら・・・巻き込んだって罪悪感があるのだろう。
それも分かってる。
でも元々は・・・私と翔太がッていう事もあったし・・・。
まさか淳君と翔太が繋がっていたなんて・・・思っていなかったし・・・。
凛のお兄さんが翔太さんと一緒に居るとも思わなかった・・・。
『由美さん・・・あの・・・。』
「いいの~・・・あの日の事は・・・私もなるべく思い出したくないし・・うん・・・。」
『でも由美さん・・・』
「いい、・・・大丈夫(笑)・・・2人もあの事は忘れて・・・うん・・・・」
そんな事できないって分かってる。
グッと拳を握って・・・。
そう言うしか無くて・・・。
『あの・・由美さ・・・』
「もう止めてッ・・あの日私がレイプされたって・・・その話をまたするっていうのッ???」
つい・・・。
言ってしまった・・・・。
凛は・・・。
いや、・・・凛も被害者なのに・・・・。
私の大事な・・・。
妹分なのに・・・。