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第16章 暴風雪の中の結び

達也side



探し出して３０分が過ぎた頃・・・。



気付くと真也や直樹・・直之もスコップを持って雪をかき分け明捜索に当たってくれていた・・・・。



由美は手で雪をかき分け・・・。



「明ッ・・・明・・・・・」



・・・・・・。



俺は由美の肩を掴み・・・。



「由美・・・もしかしたらもう家に帰ってるかもしれないし・・・お前は病み上がりだから家に帰ってな・・・。」



俺がそう言うと・・・由美は首を横に振って・・・。



「だって帰ってきたら・・・お母さんが連絡くれるはずだし・・・・」



・・・・・・。



すると・・・。



「吹雪が酷くなってきた・・・一回避難して作戦会議しよう・・・・」



捜索に当たっていた地元の人が言った・・・。



周りを見ると・・・もう前が見えない位・・・吹雪いていた・・・・。



止まっている車にも雪が被さって・・・。




よくニュースで見る光景だ・・・・。




「私は探しますッ・・・ご迷惑をお掛けしてすいませんッ・・・」



由美はそんな提案も無視して雪の中をまた探し出した・・・。




「由美ちゃんッ・・・そんなやみ雲に探しても見つからんよッ一回・・・・」



もう一人のおじさんが言う・・・。



でも由美は聞かない・・・。