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大人女子の恋愛方程式
第16章 暴風雪の中の結び
必死で探す由美の後姿を見て・・・。
「俺等・・もう少し探してます・・・すいません・・・。」
俺が皆に頭を下げると・・・。
奥に居た真也が来て・・・。
「達也さん、・・・北海道の雪を舐めちゃダメだ・・・一回作戦を練った方が良い・・・。」
・・・・・・・。
「そうだっ・・・雪国のこと何も知らないんだからここは俺等にッ・・・・」
他の人も口ぐち言った・・・。
分かってる・・・。
そんなの・・・分かってる。
でも泣きそうな顔で必死で一人探す由美を置いて・・・。
そんな事できるはずない。
俺はフードの下の帽子を深くかぶり・・・。
「すいません・・・。雪国のこと知らないから・・・・」
・・・・・。
知らないから・・・・。
「だから・・・・(笑)・・・俺等は探しますッ!!申し訳ないッ・・・・」
頭を下げ・・・。
由美の方に行き一緒に雪の中前に進んだ・・・・。
由美は俺の顔をジッと見つめ・・・。
「・・・・ごめんなさい・・・・・」
・・・・・・・。
由美が悪いわけじゃない・・・。
明が悪いわけでもない・・・。
俺は由美の手を取って・・・。
「俺・・・南国育ちだから~・・・(笑)雪国の怖さ知らねぇからさッ・・・・」